ozaken FAQ 2025年度版

よくある質問(通学生)

2023年10月に記載した内容を、2024年10月に変更しています。

Q:ゼミ所属期間中、留学は可能ですか?
A:はい。例年1名以上が留学をしています。期間によって対応が異なるので相談してください。
留学中も、必要に応じてオンラインでゼミに参加ができます。

オンラインを用いた学習機会の拡張の考え方については、以下の記事をご参照ください。
(2021年12月掲載。新型コロナの状況下で書いた一般向けの記事です)

Q:ゼミ活動は大変ですか?どんな人が向いていますか?
A:学習者に「大変」と思わせない場のデザインが「学習環境デザイン」の本質の一つです。過去に、尾澤が担当する授業に一度でも参加したことがあれば、想像ができる事柄です。もし、過去に授業に参加されたことがなければ、オープンゼミで見学をされることを強くお勧めします。

ゼミでは、尾澤が担当している授業と同様に、グループ活動(コラボレーション)、研究を通した高度な自己探求・分析(リフレクション)、新しい事柄への挑戦(イノベーション)を求めます。こういった活動を通しての探究を楽しいと思える人が、尾澤ゼミに向いていると考えています。

Q:大学院の進学は可能ですか?
A:はい、可能です。修士課程・博士課程を含め、10名以上が尾澤ゼミに所属しています。

大学院ゼミは、フルタイム学生(通学生)、社会人学生(主にeスクール出身)の、合同で実施しています。尾澤ゼミでは、eスクールからの大学院進学比率は高いのですが、通学生からの大学院進学は、人間科学部の平均値とほぼ同じか、少し高い程度かと思います。

Q:フィールド活動を重視していますか?
A:はい。高度な探究的な学びや、身体・経験を通した学びの感覚を深めるため、毎年、原則として、体験型・施設一体型の美術館や関連施設のフィールドワークを必須としています。

2024年度は、チームラボ ボーダレス(麻布台ヒルズ)を対象に、2024年9月に実施をしました。

2023年度は、チームラボ かみさまがすまう森(佐賀県武雄市・御船山楽園)や、角川武蔵野ミュージアム(所沢市)をフィールドワークの対象としました。

フィールドワーク先は、毎年、受講生の希望に応じて変更します。過去には、教員の特別研究期間にあわせてヘルシンキ近郊(フィンランド)や、ソウル近郊(韓国)を対象としたこともあります。学生の語学力や、その時々の社会情勢も含めて議論をしています。

https://kadcul.com

https://www.teamlab.art/jp/e/tokyo

https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen

Q:なぜ質的研究法を用いた卒業研究や修士論文が多いのですか?
尾澤ゼミでは、経験からの学び(リフレクション)に関して、価値観や信念のレベルでの研究を重視しています。また、学習における思考、理解の深化、問題解決の過程など、認知的なプロセスに力点を置いています。

これらの研究は、質問紙調査(アンケート調査)等では捉えにくい部分が多いため、現時点ではインタビュー法や参与・行動観察法を用いた質的研究の比率が高い傾向があります。Zoom等の普及でインタビューがしやすくなったことや、ビデオ等で記録が取りやすくなったことも関係しています。

Q:統計的な学習は必須ですか?
必須ではありませんが、研究テーマによっては学習が必要です。量的な指標を用いる研究の場合、正規分布、標準偏差、相関と因果の違い、仮説検定の考え方、データ分析の基礎(分散分析などデータリテラシーIIで学ぶ範囲)について、必要に応じて取り組む必要があります。

希望する学生は、多変量解析(関連領域では、主成分分析、コレスポンデンス分析、クラスター分析が多く使われます)を用いた研究や、ネットワーク分析などを用いた研究も推奨します。

なお、統計が苦手だから質的研究という発想はお勧めしませんし、その気になれば統計的思考の獲得は難しくはありません。質的研究の方が、修得が難しい部分もあります。

Q:プログラミング学習は必須ですか?
プログラミング的な知識は必須ではありませんが、希望者には必要なアドバイス等をします。

過去、Computer Vision(CV)関連は、いち早く取り組んでおり、既に生成AI(機械学習)を用いた研究や、各種フレームを用いたスマートフォンのアプリ開発などの実績があります。今後の生成AIや映像、音声認識等の技術の発展によって、状況が変わる可能性もありますが、たいていのことは自分で学べる時代ですので、新しい研究方法にもぜひチャレンジしていただきたいと思います。

Q:3Dプリンタが使えると聞いたのですが。
A:はい。3Dプリンタとレーザーカッターは、どちらも入門レベルですが、環境を整えています。新型コロナウイルス感染症以前は、3Dプリンタやレーザーカッター等を用いたものづくりに関する研究活動も行っていました。2024年度以降、少しずつ、新しい取り組みを取り入れていく予定です。いずれも希望者が対象です。自分で学ぼうとしない学生には、使いこなせませんのでご注意ください。

Q:他の教育工学系のゼミとの違いは何ですか?
A:オープンゼミや説明会で、皆さんの個別の状況に応じてお答えしています。教員(尾澤)は、組織論(マーケティング等の領域を含む)や、認知科学、社会心理学などの研究に基盤を置いており、以下のような研究を扱っています。詳細は専門ゼミガイドなどを参照し、自身で判断してください。

  • 企業内の人材育成を目的とした各種支援に関する研究(組織開発支援、リーダシップ開発支援、キャリアデザイン支援)などに関する研究、アセスメント手法の開発
  • 価値観や信念の形成に関する研究、とくに価値観や信念の形成の阻害要因に関する研究=認知バイアス等、リフレクションに関わる研究。越境や学際性そのものを問う研究。
  • 知識構成型ジグソー法や生産的失敗、協調的な問題解決など、人と人の学び合い(コラボレーション)に関わる研究(ワークショップデザイン、そのための教材開発など)

上記は、意図的に専門ゼミガイドと表現を変えています。自身で想像を広げてくださいね。

キーワードとしては「探究」を基盤として個人は「リフレクション」(経験学習、足場かけなどの議論)、集団・組織は「コラボレーション」や「イノベーション」(正統的周辺参加や実践共同体の議論)などを元に、議論を進めるようなイメージです。近年は、どうやったらアクティブラーニング的な学習や、発見的な学習を広げるかという「普及」「展開」にも力を入れています。

Q:生成AI(ChatGPTなど)をゼミで扱いますか?
はい。高度なプロンプトの用い方、背景となる思想も含めて、既に扱っています。リフレクション研究の文脈では、生成AIは自身を映し出す「鏡」として捉えることができますし、コラボレーションの文脈では、壁打ちに付き合ってくれる「他者」としても捉えられます。

生成AIを適切に使えば、ワークショップデザイン、知識構成型など新しい考え方に基づく教材作成(構成主義的、生産的失敗、ジグソー学習法等)、即時のフィードバックやメンタリング等の支援の一部も可能な時代に突入しました。

これらの活用法の検討も含めて人間にしかできない探究、対話、創造(身体、感情、感性や含めた経験デザイン)をこれまで以上に目指し、人と人のコラボレーション、リフレクション、イノベーションのあり方を検討したいと思います。

Q:年間スケジュールを教えてください。
毎年、運用を変えていますが基本的な構造は以下をご参照ください。
春学期の例(専門ゼミ):ライフデザイン発表、指定書籍の購読・発表(各学期2冊程度)、論文講読&グループ発表(週1本程度×10回程度)、研究構想発表、ワークショップ体験(アイディア創造型、集約型)、夏合宿(学部・大学院・eスクール合同)での研究関心発表など(グループ発表)。

グループプロジェクト、フィールドワークやフィールド合宿の企画や運営も、ゼミ活動に含まれます。2023年度は、大学での学びの評価、フィールドワーク活動の評価など、「評価」に着目した活動を多くプロジェクト(ワークショップ型)で取り入れました。

秋学期の例(専門ゼミ):ワークショップデザイン演習(オープンゼミを利用)、論文講読、論文講読&グループ発表(週1本程度×10回)、研究構想発表。グループプロジェクトなど。秋学期は、グループプロジェクトと個人の研究活動が柱となります。

ゼミは、固定的な活動ではなく、参加者間、教員と学生間のやり取りを経ながら、日々変化するダイナミックな場です。上記の回答も、あくまで方針で、メンバーとの議論を経て、変更する場合があります。不明な点は、遠慮なくご質問ください。

2024年度 専門ゼミ募集について(通学生)

2024年4月登録(通学生向け)のご案内です。

2023年11月2日追記:2023年度の説明会、オープンゼミは全て終了しました。たくさんの皆さんにご参加をいただいたこと、お礼申し上げます。提出期限までの間は、説明会やオープンゼミの参加者のみ、追加での個別面談や相談を受け付けています。

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尾澤ゼミ(学習環境デザイン)では、人の「学び」のデザインや、「経験」のデザインをテーマとした研究を進めています。探究的、対話的、創造的な「学び」の場のデザイン方法や、そのあり方を模索しています。

専門ゼミガイドで紹介している通り、尾澤ゼミでは、以下の3日程で、通学生対象のオープンゼミ(ゼミ体験会)を実施します。4限のみ、5限のみ、4, 5限の連続参加いずれも歓迎します。集合時間厳守ですが、途中退出は自由です。5限のグループでのゼミ相談会は、終わり次第終了します。

以下は、2023年実施スケジュール(2024年度4月からの専門ゼミ登録)の詳細です。

尾澤ゼミオープンゼミについて

オープンゼミ(ゼミ体験会、研究室訪問)は、尾澤ゼミが重視する「経験」「体験」型の催しです。日程が合う限り、オープンゼミへの参加をお勧めします。3日程で、4限の部と5限の部それぞれ、合計6回実施します。

日程:10月19日(木)10月26日(木)11月02日(木)

時間:4限のみ、5限のみ、4, 5限の連続参加いずれも歓迎します。
4限の部(15:15 開始)ゼミ生によるワークショップ・研究等の発表
5限の部(17:00 開始)卒業研究の進捗報告・グループでのゼミ相談会

場所:100号館S101教室
100号館S棟は100-211教室のさらに奥にある建物。階段を降ります)

いずれも予約不要です。ゼミの説明会と研究室訪問を兼ねています。

尾澤ゼミ説明会について

授業の重複等でオープンゼミへの参加ができない学生向けの説明会・グループ面談を、2日程で実施します。説明会と同時に、グループでの簡単なディスカッション(面談)も行います。ゼミの応募の要件を満たす催しです。

日程:10月23日(月) 10月30日(月)
時間:昼休み(12:25-12:55)
場所:100-205教室(授業「学ぶことの科学」終了後)
対面重視のためZoomでの配信や、ハイフレックス対応はしていません。予約不要です。
(教室の表記に誤りがあり、10月15日に修正をしました。申し訳ありません)

個別面談の希望について

個別相談は、オープンゼミもしくは説明会に参加した学生を対象に、希望に応じて実施します。オープンゼミ・説明会参加者で個別相談を希望の場合、専門ゼミガイドに掲載のメールアドレスまで連絡してください。

オープンゼミや説明会についてでどうしても都合が合わない学生は、10月19日(木)〜10月30日(月)に専門ゼミガイドに掲載のメールアドレスまで連絡してください。連絡の際は、希望日時・時間帯を3つ以上示してください。原則は、月曜午後、金曜日の午前中(昼休みを含む)までとなります。余裕をもってご連絡をお願いします。

過去の卒業研究や修士論文の一覧は、卒業・修士論文題目一覧をご参照ください。

2024年度 専門ゼミ募集について(eスクール)

2024年4月登録(eスクール学生向け)のご案内です。

尾澤ゼミ(学習環境デザイン)eスクール向けのWebサイトをご確認くださり、ありがとうございます。

Webサイトは補助資料という扱いです。詳細は、eスクール事務局が提供している資料(PDF)をご参照ください。お問い合わせの際は、自身の研究関心(300 字以上必須)や質問事項を記した上で、 複数の日程のご連絡をお願いします。

2-3 日で返事がない場合は、メールが未着の場合があるかもしれませんので、念のため再送をお願いしています。以下、重要事項+αを記します。

(1)第一希望の場合、面談が必須です。
第一希望で応募を検討する学生は、事前コンタクト(面談)が必須です。第二希望以降は、面談は不要です。許可なく、第二希望以降に書いていただいて構いません。ただし、これまで第二希望で受け入れた実績はありませんのでご注意ください。

(2)迷っている場合は、遠慮なく、その旨をお伝えください。
第一希望か、第二希望かで迷っている場合は、お問い合わせ時の研究関心を尾澤ゼミの文脈に無理にあわせず「自分が何をやりたいと思っているか」を率直にお話くださるようにお願いします。面談は、できるだけ皆さんの迷いや疑問に応じて進め、マッチングについて教員なりの考えを共有します。

(3)アポイントメントは余裕を持ってお願いします。
アポイントメント(連絡)の際は、以下にご留意ください。

●面談は Zoom を利用します。研究室訪問と同等の扱いです。

●学部が定める期間中は、面談を受け付けますが、希望日の 1 週間以上前に連絡をしてください。締切直前の問い合わせは対応ができない場合があります。

●月曜日の午後や、金曜、土曜日の午前中が面談の候補になります。

●業務や海外在住等の事情によっては、それ以外の日程も受け付けますので、お問い合わせください。

よろしければFAQもご確認ください。後半にeスクール向けの記載を設けています。